歯医者さんで撮影されるレントゲン写真って何??
みなさん、歯医者に行ったらまず、されることって何ですか??
『レントゲン写真を撮られる』
これ、何のために必要なの??
そんな不安を感じたことはありませんか?
結論から言うと
とっっても大事です!!!!
今日はそんなレントゲン写真撮影の検査について、お話したいと思います(*^^*)
まず、歯科におけるレントゲン写真には色々と種類があります。
- デンタルエックス線写真
…1歯単位の診断に必要。
歯や骨の状態を細かく診断することができる。
- パノラマエックス線写真
…全体的な口腔内の情報を得るために必要。
俯瞰的に歯や骨や顎関節の状態を把握することができる。
- 歯科用CBCT(3次元エックス線写真)
…立体的な画像診断のために必要。
歯や骨の断面や硬組織の情報をあらゆる角度から確認できる。
必要に応じて、必要なレントゲン写真撮影を行います。
レントゲン写真を何のために撮影するのかというと…
☆正確な診断を行うため
虫歯や歯周病は、必ずしも目に見えるというわけではありません。
実際、目に見えないことがほとんど、と言っても過言ではありません。
考えてみれば、虫歯ができやすいのは、磨きにくい場所ですよね?
例えば歯と歯の間の虫歯は、レントゲン写真で発見されることがほとんどです。
更に虫歯になりやすいのは、詰め物の下!
これも肉眼で確認することは難しいです。
もちろん、「歯が痛いから」と言って、肉眼で確認して見た目に何もない歯を、レントゲン写真も撮らずにすぐ削ることはありません。
痛みの原因を調べるためにも、レントゲン写真は必ず必要なのです。
ひょっとすると、ただの知覚過敏かも…
そんな歯を、診断もせず削ってしまうのは絶対避けたいですね。
それからレントゲン写真は虫歯だけでなく、歯周病の診断にも有効です。
歯周病とは、歯を支えている周りの組織が細菌感染によって破壊されてしまう病気のことです。歯ぐきだけじゃなくて、歯を支えている骨にまで影響を及ぼします。
骨は肉眼では見ることができませんよね?
そこで活躍するのが、レントゲン写真。
歯周病の病態も正確に把握して、臨床に生かしていきます。
レントゲン写真は撮影しても安全??
放射線の影響を心配される患者様も、もちろんいらっしゃいます。
発がんリスクの基準…「被ばく量が年間100ミリシーベルトを超えた時」に発がんリスク
が増加する。と言われています。
デンタルエックス線写真撮影1回あたりの被ばく量は0.001~0.0083ミリシーベルト程度です。(※一定量の放射線を受けても必ずしも影響が現れるわけではなく、量を多く受けるほど影響が現れる確率が高まるという基準での数値)
つまり、理論的に、歯科用のレントゲン写真撮影を行ったからといって、それが原因で発がんするということは、まず考えられません。
歯科用のレントゲン写真で、一番被ばく量が多いとされている③の歯科用CBCTでさえも、東京からニューヨークに行くために飛行機に乗った時に受ける被ばく量と同じくらいです。
今までぼんやり不安に思っていたことも、実際の数値が分かると少し安心しますね(*^^*)
レントゲンの世界は奥深いので、次回ももう少しお話できればな~と思っています!
それでは!